大相撲夏場所(14日初日、東京・両国国技館)を4日後に控えた10日、出場が注目される横綱照ノ富士(31=伊勢ケ浜)について、師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)があらためて出場を明言した。

この日、錦富士(26=伊勢ケ浜)の挙式が行われた都内の富岡八幡宮で報道対応した。

既に2日前の8日に、横綱の出場を明言していた同親方は、あらためて「立場上、出るからには優勝を目指して頑張らないといけない」とした上で「初日じゃないかな、初日と2日目。順調に勝てば波に乗れる。序盤戦が肝心」と話した。

膝の状態は「これ以上、良くはならない状況でやっている」と説明。ただ、前回の休場を引き合いに出し「前は無理して稽古してケガして(場所に)出られなかった。(今回は)自分の思うようにやらせたのが良かった」と、調整のペースを横綱に任せたことが良い方向に向かっていることを強調した。

3月の春場所のころと比べても「稽古をやれているから、ちゃんと汗をかいている」と上向きな体調を察した。ここまでの調整期間で不安もあったようで「合間、合間で病院に行かないといけないので(その時は土俵での稽古でなく)筋トレになってしまう」と指摘したが「(そんな)不安も勝っていけば変わるだろう」と不安視はしていない。体重も少し減ったことで「動きも少し良さそう。やれる中で(自分が出来ることを)やるしかない。そういうのが続いています」とも状況を説明した。