大相撲名古屋場所(9日初日、ドルフィンズアリーナ)で西十両筆頭の熱海富士(20=伊勢ケ浜)が、再入幕へ決意を見せた。5日、名古屋市内の部屋で稽古し、申し合いでは宝富士や研修生のオチルサイハンと30番ほど取るなど精力的に汗を流した。仕上がりは「だんだんと良くなっています。良い感じっす」と満面の笑みを浮かべた。

12勝3敗だった先場所について「立ち合いから足が前に出て、しっかり当たれた」と好結果の要因を分析し、「ただ当たるだけじゃなくて、上手を取りにいったり、まわしを先に取らなくちゃ」とさらなる改善を目指す考え。「一番、一番自分の相撲をやろうと意識していたら、結果が出た」と話す。

惜しくも昨年九州場所以来の幕内復帰とはいかなかったことには「番付は時の運があるんで」と気持ちを切り替えている。西十両筆頭で臨む名古屋場所で「(再入幕を)もちろん決めたいです」と力強く意気込みを述べた。【平山連】