大相撲の春巡業は15日、都内の靖国神社で奉納相撲が行われ横綱照ノ富士(32=伊勢ケ浜)が長男照務甚ちゃんを伴って土俵入りを披露した。親子で化粧まわしの上に綱を締め「子どもがまわしを着けた姿はかわいい。記念になればと思った」と笑みを浮かべた。

22年11月に誕生した長男は既に約17キロと立派な体つき。将来は相撲をやるのかとの問いに、照ノ富士は「本人がやりたければ、やるのではないか」とまんざらではない様子で、すっかり父親の顔になっていた。

土俵入りでの所作の際は、露払いの翠富士が胸の前で長男を抱きかかえた。注目を浴びても泣かずに終始堂々とした様子で、翠富士は「大きくてバランスを取るのが大変だった。おとなしくしてくれてよかった」と安堵(あんど)していた。