大相撲名古屋場所(7月14日初日、ドルフィンズアリーナ)の番付編成会議で、十両昇進が決まった嘉陽(24=二所ノ関)が29日、両国国技館で会見し、同部屋で後輩の大の里の“弱点”を明かした。
今月行われた夏場所では、西幕下筆頭で5勝2敗。22年夏場所の初土俵から2年で関取にたどり着いた。一方、新潟・能生中、海洋高、日体大の1年後輩で同部屋の大の里は、所要7場所の史上最速優勝を決めた。「優勝はうれしかった。自分も頑張らなきゃ」と刺激を受けた。
後輩からの“指導”を昇進につなげた。4月の春巡業では、大の里の付け人として地方を巡った。3月の初場所では得意の突き押しが鳴りをひそめ、師匠の二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)から「気分転換に」と、あえて後輩につけられたが、その振る舞いを自らの相撲に生かしたという。
場所中も食事や風呂に一緒に出かけるなど、プライベートでも刺激を与え合う仲。優勝から2日後の28日にはボウリング場に行き、リフレッシュした。スコア100前後だった大の里に「下手クソだった」と笑顔で“苦言”を呈し、相撲では先を行く後輩に、先輩の意地を見せつけた。
普段は「相撲の話は全くしない」というが、会見に同席した二所ノ関親方は「(春巡業で付け人につけたことが)ばっちりはまった。見違えるような相撲を見せてくれた」と、夏場所での好成績を喜んだ。さらに「大の里を超えるくらいの素質、力はある。いずれ嘉陽が主役になってほしい」と期待を寄せた。

