大相撲で右膝を痛めて先場所途中休場、10月のロンドン公演も休場していた大関琴桜(27=佐渡ケ嶽)が、九州場所(9日初日、福岡国際センター)出場を決めた。初日、2日目の取組を決める取組編成会議を翌日に控えた6日、福岡市の部屋で稽古後、師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)が明かした。この日は古傷の左膝に加え、右膝にも大きなサポーターを着けて稽古。若い衆に胸を出すなどして汗を流した。出場可否を問われた同親方は「見ての通りです」と回答。「出場するということか」の質問に「はい」と即答した。

琴桜は9月の秋場所13日目に、横綱豊昇龍を破った取組で右膝を痛めた。翌14日目に「右膝内側側副靱帯(じんたい)損傷で全治3週間の見込み」との診断書を相撲協会に提出し、休場した。その後、再生医療を受けるなどして、出場にこぎ着けた。佐渡ケ嶽親方は「再生医療がバッチリ合った。2回打って(靱帯が)元に戻った感じ」と代弁。続けて「私的には間に合ったと思っている」と、出場するだけではなく、大関としての責任を果たす成績を残せると信じていた。

琴桜も稽古後、報道陣の取材に応じ、開口一番「出ません(笑い)」と、冗談めかして話すなど、明るい表情を見せた。最後まで「明日(7日)発表の割(取組)を見たら、どうなっているか分かりませんよ。明日のお楽しみで。本人は出るとも、出ないとも言ってませんから。ご想像にお任せします」と、出場を明言こそしなかったが、言動から出場を決めたことは明白だった。前日5日までは連日、相撲を取る稽古をこなして相撲勘にも磨きをかけてきた。

昨年の九州場所は、14勝1敗で悲願の初優勝を飾った。験の良い場所ではあるが「どこの場所も一緒の気持ち」と、特に意識することも、験の良さにすがることもなく冷静だ。「やれることを、しっかりとやっていくだけ」と話すなど、終始出場を前提に、自らに言い聞かせるようにして表情を引き締めていた。