SKE48内山命(22)日高優月(19)による異色の二面性ユニット「STRAWBERRY PUNCH(ストロベリーパンチ、通称ストパン)」が26日、名古屋市のSKE48劇場で特別公演を開催した。

 ステージ上ではピンクの衣装を着たブリブリのアイドル、楽屋に戻るとギャンブルや乾き物のおつまみが大好きな無気力オヤジキャラ、という2つの顔を絶妙に使い分ける2人組。昨年11月に行われた「第1回SKE48ユニット対抗戦」では、松井珠理奈(20)ら率いるユニットなどを破って優勝し、そのご褒美として単独公演のチャンスを獲得していた。

 公演は楽屋で新聞を片手にした2人が、テレビの競馬中継を見て野太いヤジを飛ばす場面からスタート。開演時間が過ぎていることに気づくと、慌ててステージに現れ、何事もなかったかのようにアイドルソング「ガラスのI LOVE YOU」を歌った。甘いアニメ声に、首をかしげて踊るアイドルチックな姿を披露。楽屋裏と180度違うキャラに、客席は大爆笑に包まれた。

 場内映像で、序盤3曲で疲れた内山が楽屋で「もう無理。ホンマ無理」といすにもたれかかる場面が映し出されると、日高も「ここからの曲は笑顔なしでいこう。もう笑わなくていい」と賛同した。再びステージに現れた2人は「嘆きのフィギュア」「命の使い道」など、少女の持つ闇を歌う楽曲を続けて披露。アイドルという軸は崩さず、ファンを楽しませた。

 出演は2人だけで、アンコールを含めて13曲を披露した。日高は「寂しくなってきた。これが最後的な感じ?」と本音を漏らすと、内山も「皆さんの中にも刻み込まれてると思う。イチゴを見たらをストパンを思い出して。刻まれているうちは忘れられないと思う。ちょいちょい応援してください」とファンに呼びかけ、大歓声を浴びていた。