SKE48市野成美(18)が15日、グループ卒業を発表した。名古屋市のSKE48劇場で行われた公演に出演し、自分の口から「私、市野成美は3月いっぱいでSKE48を卒業します」と報告。「最後まで笑顔と元気を届けられるアイドルでいたいと思いますので、応援よろしくお願いします」と、ファンに呼びかけた。

 市野は11年にデビューした5期生。振り付けを覚えるスピードが驚異的に早いことから、急きょ休演となったメンバーのアンダー(代役)を務める機会が多く、メンバーやスタッフから絶大な信頼を置かれていた。自宅にいた開演20分前に急に出演を打診され、リハーサルなしでスクランブル出演するなど、劇場公演にまつわる数々のエピソードを残した。SKE48の選抜、選抜総選挙のランクイン経験はともになかったが、努力が認められ、今月10日には約3年ぶりにグループの全国ツアーに出演したばかりだった。

 発表後、グループのキャプテン斉藤真木子(23)はツイッターを更新し、卒業を引き留めたことを明かした。それでも、市野の決意は固く「今までどんな事にも嫌です・出来ませんと言わなかった彼女が『辞めないで』と引き止める私に、初めてNOの札を挙げました」(原文まま)とつづった。後輩の市野とは師弟のような関係で、「いつまでも側にあると思っていた存在。私も受け入れるには相当な時間が掛かりました。でもしっかり向き合って行かなきゃいけない、みんな一緒に。彼女の未来のために」と、決断を受け入れた。