NGT48三村妃乃(18)が1日、「第3回AKB48グループ歌唱力No.1決定戦」(東京・TBS赤坂ACTシアター)に出場して7位となり、2年連続でファイナリスト(8位以内)に輝いた。昨年の3位超えはならずも、審査員を務めた歌手高橋洋子(54)の「残酷な天使のテーゼ」を本人の前で熱唱するなど、確かな爪痕を残した。このほど、日刊スポーツのインタビューに応じた。【大友陽平】

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昨年の大会に続いて、NGT48からは唯一の決勝大会進出。ゲスト出演の山田野絵(21)も見つめる中、映画「アナと雪の女王」の劇中歌「生まれてはじめて」を情感たっぷりに歌い上げた。

「去年は『レ・ミゼラブル』の『オン・マイ・オウン』を歌わせていただいたのですが、演技の要素も入っていて、かつロングトーンもあって、これを歌い切れたら自分らしさを出せると思って選びました。本番直前まで、緊張に気付かないように心を落ち着かせて…。ここを通らないと、という思いもあったので、めちゃくちゃ緊張しました」

予選1位のHKT48秋吉優花(20)や、昨年のファイナリストもそろった予選第2組を1位突破し、2年連続でファイナリストに。迎えた決勝で歌ったのは、元々カラオケでもよく歌っていたという「残酷な天使のテーゼ」。審査員席には、同曲を歌う高橋がいた。

「昨年から、次回があったらどんな曲がいいか、ずっと探していました。その中に『残酷な-』もあって、候補曲として提出したら、高橋洋子さんが当日いらっしゃることを知って…。さすがにご本人の前で歌うのはどうなんだろう? とスタッフさんにも相談したのですが、せっかくだからやってみようと後押ししてもらいました」

パワフルに歌い上げると、高橋からは「素晴らしかった。とにかく難しい曲で、自分でもパーフェクトと思ったことは一度もない曲。母心で見ていましたが、伝わってきましたし、私もうれしかった。『歌い切った!』という感じなのでは」と評価された。昨年3位から7位と順位は落としたが、挑戦し続けたことに手応えも感じている。

「この1年、自分なりに歌と向き合ってきました。周りのレベルも上がる中で、今回はご本人の前で歌うという1つのエンターテインメントをお届けできたと思いますし、これからファイナリストライブなど、歌が上手なメンバーにもまれながら、また成長していきたい。去年よりも今年、今年より来年の方がいいと思ってもらえるように、ずっと歌っていきたいです」

今回は1位メンバーだけでなく、ファイナリスト進出者と審査員特別賞の9人によるオリジナル楽曲の制作も決まった。

「自分の力で選ばれて曲に参加させていただくのは初めてになります。ゴスペラーズの黒沢薫さんが作ってくださるのですが、声質もバラエティー豊かで個性も強いと思うので、どんな曲なのか楽しみです!」

◆AKB48グループ歌唱力No.1決定戦 48グループの中で最も魅力的な歌い手を決める大会として18年に開始。第1回はSKE48野島樺乃、第2回はAKB48矢作萌夏(卒業)が優勝。第3回の決勝大会には19人が出場し、STU48池田裕楽が初出場で初優勝。以下、2位=野島、3位=AKB48/STU48岡田奈々、4位=秋吉、SKE48古畑奈和、6位=STU48矢野帆夏、7位=三村、SKE48山内鈴蘭。今回から審査員特別賞が設けられNMB48山崎亜美瑠が選ばれた。選ばれた9人は、後日開催の「ファイナリストLIVE」に出演するほか、オリジナル楽曲が制作される。