新潟明訓野球部元監督で新潟医療福祉大・佐藤和也総監督(65)のコラム「佐藤和也総監督のまなざし」が今年も始まりました。17年から夏の高校野球の季節にUXのホームページで連載しているものです。

私が心を打たれたのは「父親と息子はライバル?」という話です。高校球児の息子と元球児の父親の、男同士の関係について書かれています。野球に関してお父さんはつい子どもに厳しくなってしまいます。息子も少し反抗した態度。なんとなくライバルのような2人。それが最後の夏になると父は「戦う息子は父親にとって、かけがえのない自らの分身となり、全身全霊全てをかけて応援に徹する」。夏が終わった後、息子は「やがてはオヤジと呼べる日が来て、最高の飲み友達となることだろう」と結んでいます。

私は小学生のころ、ミニバスケをやっていました。監督は父。試合の夜は必ず評論とアドバイス。私に対してすごく厳しかったことを覚えています。その時の父の気持ちなんて、当時は考えたこともありませんでした。もしかしたら、父も私に自分を重ね合わせて全力で応援していたのかな。今は帰省すると一緒にお酒を飲むこともあります。

夏の甲子園を懸けた新潟大会が今日9日、開幕します。一丸となって応援する家族も多いでしょう。いろいろな形の応援を受け取って全力プレーをする球児たちの夏が素晴らしいものになりますように。(NGT48 真下華穂)