AKB48武藤十夢(27)が8日、東京・日本武道館で行われたコンサート「リベンジ!カップリングリクエストアワーベスト30」で、グループ卒業を発表した。

アイドル活動だけでなく、女優、気象予報士、ファイナンシャル・プランナー(FP)として“四刀流”の顔を持つ武藤が、アイドル卒業を決意した。

18位にランクインした「Show fight!」の歌唱後、武藤は「ここで私から皆さんに伝えたいことがあります。私、武藤十夢はAKBを卒業します」と発表した。

武藤は加入した16歳当時を振り返り「最初は歌もダンスもトークも何もできなくて、先輩の背中を追いかけることに必死でしたが、気付けば私もこのグループで上から2番目になっていました」。また「この約11年半、楽しいこともつらいこともたくさんありましたが、全てがいい経験で、私の力になりました。その過程で一緒に頑張ってきたメンバー、私をキラキラのアイドルにしてくれたスタッフの皆さん。そして何よりも、どんなときも応援してくれて、支えてくれたファンの皆さんに出会えたことが、私の幸せです」と感謝を伝えた。

卒業時期は未定だが、60枚目のシングル「久しぶりのリップグロス」が最後の参加楽曲になるという。武藤は「いろんなことがあった私のアイドル人生ですが、最後は皆さんの心を晴れ模様にできるように精いっぱい頑張りますので、どうか最後までよろしくお願いします」と深く頭を下げ、笑顔を見せた。

武藤は11年にAKB48の12期生として加入。12年の第4回選抜総選挙では、当時研究生ながら49位にランクインし、同8月に正規メンバーに昇格。14年のシングル「希望的リフレイン」で初選抜入りすると、翌15年の選抜総選挙で16位に選抜入りし、中心メンバーに。

一方で、アイドル活動と並行して、学業も両立させた。19年には、足掛け4年で平均合格率5%ほどの難関と言われる気象予報士に合格。20年に成城大大学院経済学研究科修了と、グループでも唯一無二の存在だった。

◆武藤十夢(むとう・とむ)1994年(平6)11月25日、東京都生まれ。愛称「とむ」。11年にAKB48の12期生として加入。実妹の小麟(おりん)もメンバー。選抜総選挙は第4回から49→45→24→16→10→不参加→7位。成城大大学院経済学研究科修了。19年に気象予報士に合格し、現在はABEMA「ABEMA Morning」(月~金曜午前7時)金曜お天気キャスター。ファイナンシャル・プランニング技能士2級や、日本FP協会認定「AFP資格」など。昨年8月から「生島企画室」に所属。156センチ。血液型B。