公演終盤で、ともに4月での卒業を発表している小田えりな(26)と岡部麟(27)の卒業セレモニーが行われた。

岡部は白、小田は水色のドレス姿でステージに姿をみせた。メンバーとともに岡部が「流れ星に何を願えばいいのだろう」、小田が「長い光」を熱唱した。

岡部は「AKB48での活動を通して自分に自信がつきましたし、自分のことを好きだと思えるようになりました。でも、この10年間で一番大切だったのはファン、メンバーみんなとの時間が宝物だったなと思います。加入当初は競わされてばかりで、みんなのことをライバル視していたりいてきたけど、いろんな活動をして、みんなのいろんなところを知って、みんなのことを自分のことのように愛せるように、いとおしくなるようになりました。そんな人間力を育ててもらったなと思います。とても感謝しています。とっても幸せでした。ありがとうございました」とあいさつした。

小田は「AKB48でたくさんの感情を学ばせてもらいました。今日、加入して初めて大きなコンサートで0番、センターの位置で歌うことができました。AKB48の活動、すごく楽しかったですし、『長い光』という曲がすごく大好きなんですけど、メンバーみんなと一緒に歌うことができて、たくさんの方に見送ってもらえる環境をつくっていただけて、感謝しています。AKB48に入ってよかったなとステージに立って思いました。残りわずかではありますが、あと数日頑張っていきますので、よろしくお願いいたします」と語った。

2人はともに14年に発足した47都道府県の代表からなるチーム8の初期メンバーで、岡部が茨城、小田が神奈川代表だった。同じチーム8メンバーとして活動してきた新総監督の倉野尾成美(23)は「2人とは選抜メンバーとしても一緒に活動する期間がありました。(岡部は)センスとあざとさでみんなを魅了して、小田さんはおもしろくて明るさあふれるところと、歌姫としても引っ張ってくれてグループでも大きな存在でした。そんな2人を見送ることができてうれしく思います」とメッセージを送った。

最後は2人だけで立ち、晴れ姿を届けた。岡部は「AKB48になって本当によかったです。みんなのことが大好きです。10年間ありがとうございました」と会場に呼びかけ、小田も「AKB48が大好きです。これからもメンバーのこと、私のことをずっと見守っていてください」と最後の言葉を送り、ステージをあとにした。