このところ泥沼離婚劇となった元妻への家庭内暴力(DV)やマネージメント会社との訴訟、浪費癖による金欠など何かと世間を騒がせてきたジョニー・デップが、今度は激やせで別人のようにげっそりと痩せた写真を撮られて話題になっています。ロックバンド、ハリウッド・ヴァンパイアーズのライブツアーで訪れていたロシア・サンクトペテルブルクのホテルで居合わせた女性ファンが撮影してインスタグラムにアップしたデップの写真は、頬がげっそりとこけ落ち、病気を疑う声もあがるほど青白い顔で、体調不良を心配する声も上がっています。元妻の女優アンバー・ハードとの離婚裁判では酒乱ぶりや薬物使用が暴露されていただけに、アルコールや薬物中毒疑惑も浮上。また、多額の慰謝料や日々の浪費で金銭的に困窮しているとの報道もあり、ストレスの可能性も指摘されています。

 一方で、関係者は「健康で、心配することはない」と語っており、ファンの間でも「役作りのためでは?」との声もありますが、ハリウッドではデップ以外にも短期間で劇的に痩せてファンを驚かせたスターは少なくありません。過去に衝撃的な激やせが話題となったセレブを紹介します。

◆クリスチャン・ベール

 演じる役柄のために過激なダイエットや増量を行うことで知られるベールは、映画「マシニスト」(04年)で原因不明の不眠症で1年間寝ていない主人公を演じるために4カ月かけて30キロの減量を行い、身長180cmで55キロという驚異的な体重に。当時は骨と皮だけのゾンビのような容姿が話題になりました。

◆ジャレッド・レト

 アカデミー賞助演男優賞を受賞した映画「ダラス・バイヤーズクラブ」(13年)で性転換を受けたHIV患者を演じるために14キロのダイエットを行い、ガリガリに痩せて話題に。同じく、同映画に主演したマシュー・マコノヒーもこの映画のために過酷なダイエットを行い、エイズ患者を熱演して主演男優賞に輝いています。

◆ジェニファー・ハドソン

 映画「ドリームガールズ」(06年)でオスカーに輝いたハドソンは、授賞式ではふくよかでドレスがはち切れそうなダイナマイトボディーでしたが、後に36キロのダイエットに成功してスリムに生まれ変わって話題に。

◆ニコール・リッチー

 かつての親友パリス・ヒルトンと共にお騒がせセレブとして一世を風靡(ふうび)したリッチーは、ぽっちゃり体形から体重30キロ台まで激やせして摂食障害が取りざたされたことも。2003年にリアリティ番組「シンプル・ライフ」に出演していた頃のリッチーは、ジャンクフード好きでぽっちゃりとしていましたが、06年にはぶかぶかのビキニ姿がパパラッチされその姿に多くのファンが衝撃を受けました。現在はファッションデザイナーとしても活躍するリッチーは、08年に長女を出産。その後もスリム体形をキープしており、数年前にはなんと6歳の娘の服を着た写真をSNSに投稿して痩せすぎだと批判されたことも。

◆ジャネット・ジャクソン

 2016年に50歳で第1子を出産して話題になったジャクソンは、妊娠によって激太りした姿が世間に衝撃を与えましたが、産後5カ月で23キロのダイエットに成功。妊娠・出産で延期していたツアーも再開し、見事に第一線に復帰。そんなジャクソンは過去にも激太りと激やせを繰り返しており、06年には相撲取りのような体形だと揶揄(やゆ)されたこともありましたが、その2年後には打って変わってウエストが細すぎる写真が撮られてその変貌ぶりが話題になったこともありました。

【千歳香奈子】(ニッカンスポーツ・コム/芸能コラム「ハリウッド直送便」)