元日本テレビキャスターの丸岡いずみが代理出産で第1子となる男の子が誕生したことを公表し、日本では認められていない代理出産を巡って議論が起きたこともありますが、ここハリウッドでは代理出産を選択したセレブがたくさんいます。先日、キム・カーダシアンが代理出産で第4子が誕生したことを発表していますが、アメリカ(一部法的に認められていない州もある)では不妊や病気などの理由のみならず同性婚をしたカップルやシングルファーザーらも代理出産で子供を授かっています。体外受精による妊娠と同様に代理母制度も妊娠・出産の選択枠の一つであるハリウッドで、実際にその制度を利用して子供を授かったセレブを紹介します。

●キム・カーダシアン

2014年にカニエ・ウエストと結婚して2児を授かったカーダシアンは、15年に長男セイント君を出産した際に命を落としかけ、出産後に癒着胎盤を発症したために次の妊娠はドクターストップがかかったことから第3子は代理出産を選択し、昨年シカゴちゃんが誕生。その際に採取して保存していた受精卵を使って再び同じ代理母が妊娠し、このほど第4子が誕生したと伝えられています。

●ニコール・キッドマン

01年に離婚したトム・クルーズとの間には2人の子供を養子縁組したニコール・キッドマンですが、06年に再婚したキース・アーバンとの間に長女サンデー・ローズちゃんをもうけた後、子宮外妊娠と流産を経験。不妊治療を受けていたキッドマンは、最終的に第2子は代理母による出産を選択して10年に次女マーガレットちゃんが誕生しています。

●サラ・ジェシカ・パーカー

「セックス・アンド・ザ・シティ」のキャリー役で知られるサラ・ジェシカ・パーカーは、02年に第1子を出産。その後、家族を増やすことを考えた時に代理出産が最適だと考え、7年後に代理出産で双子の娘を授かったと言われています。当時パーカーは、「出産をせずに子供と出会うのはまるで停止したアニメを見ているようだった」と心境を語っていました。

●エルトン・ジョン

代理出産を希望する同性婚カップルもたくさんいますが、エルトン・ジョンもその一人。14年に英国で同性婚が合法化されたのを受けて結婚した長年のパートナーである映画監督のデビッド・ファーニッシュ氏と間に2人の子供がいます。10年に第1子が誕生した際には、2人の精子を同時に提供したため、生物学的にどちらが父親なのかは分からないと語っていました。同性カップルでは他にも元イン・シンクのランス・ベースやリッキー・マーティンらも代理出産で子供を授かっています。

●マイケル・ジャクソン

2009年に急死したマイケル・ジャクソンさんの第3子ブランケット君は代理母によって02年に誕生したと言われています。モデルとして活躍する長女パリスと長男プリンスは99年に離婚した元看護士のデビー・ロウさんが産んだ子供ですが、マイケルさんが実の父親ではないため、自分の血を分けた子供が欲しいと望んだマイケルさんが、代理出産によってブランケット君を授かったと伝えられています。

【千歳香奈子】(ニッカンスポーツ・コム/芸能コラム「ハリウッド直送便」)