メーガン妃が4日に42歳の誕生日を迎えました。女優からロイヤルファミリーの一員となり、現在は女優復帰や政界進出もうわさされる妃の誕生日を記念し、ヘンリー王子との結婚で世間の注目を一身に集めてきた妃の波乱に満ちた半生を振り返ります。
◆生い立ち
1981年8月4日、米ロサンゼルスで元テレビ照明ディレクターの父トーマス・マークル氏とソーシャルワーカーでヨガインストラクターでもある母ドリア・ラグランドさんとの間に誕生。レイチェル・メーガン・マークルとして、ロサンゼルスで幼少期を過ごした妃ですが、2歳の時に両親は離婚。妃は母親と共にロサンゼルスのアパートで暮らし、10代の頃は地元のフローズンヨーグルト店で働いたり、ウエイトレスやベビーシッターのアルバイトをしていたと言われています。
父トーマス氏は、テレビ界で最高の栄誉とされるエミー賞のドラマシリーズ部門を2度受賞したことがあり、妃の女優としてのキャリアに影響を与えたとされています。学生時代の妃は、父に連れられて放課後にテレビドラマ「Married with Children」の撮影セットで長い時間を過ごしていたことを過去のインタビューで明かしています。しかし、その父とも生活が困窮したことなどから親子関係が崩壊。2人は金銭トラブルから疎遠になったと言われ、「親を見捨てた」と報じられたこともあります。また、トーマス氏と前妻との間の異母兄姉との確執も度々メディアで取り上げられています。
妃は11歳の頃、テレビコマーシャルをみて感想を書く宿題で、ある食器洗剤のCMについて「ジェンダーの中立」を訴える手紙を企業に送ったという逸話もあり、それが現在の男女平等などの慈善活動のきっかけになったとも言われています。高校卒業後はイリノイ州にあるノースウェスタン大学に進学し、演劇と国際研究の両方を専攻し、学士号を取得。また、政治家してのキャリアも考えていた妃は、アルゼンチンのアメリカ大使館でインターンとして働く経験も積んでいます。
◆女優としてのキャリア
02年に医療ドラマ「Genera Hospital」で看護婦役としてテレビ出演を果たし、その後は小さい役ながら「Century City」(04年)、「The War at Home」(06年)、「CSI:NY」(06年)などに出演。ゲーム番組「Deal or No Deal」で06年から07年にかけて賞金が入ったブリーフケースを持つ女性の一人としてセクシーな衣装で出演していたことも、後に話題となっています。11年には大ヒットドラマ「SUITS/スーツ」でレイチェル役を演じ、知名度がアップしました。
◆最初の結婚
04年から交際していた映画監督のトレヴァー・エンゲルソン氏と、11年8月にジャマイカで挙式。しかし、それから2年ほどで破局し、14年2月に和解しがたい不和を理由に離婚しています。その後、妃はドラマの撮影で長期滞在していたカナダの著名シェフと同棲生活を送っていたといわれるも、2年後に破局しています。
◆ヘンリー王子との出会いから結婚
妃と王子は、16年にインスタグラムを通じて接点を持ち、同年7月に友人のアレンジでブラインドデートして初対面したと言われています。そして9月には王子が設立した負傷兵らの国際スポーツ大会インビクタス・ゲームの会場でツーショットを披露。手をつないで歩き、恋人として公の場デビューを飾りました。アフリカ系黒人の母を持ち、離婚歴のある米国人女優との交際は当時大きな話題となりましたが、王子の一目ぼれだったとも言われています。
それから2カ月ほどで当時王子が暮らしていたケンジントン宮殿のコテージでプロポーズされ、スピード婚約。2人揃ってラブラブな婚約会見を行い、欧米メディアは大騒ぎとなりました。18年5月19日にウィンザーのセント・ジョーンズ礼拝堂で行われた挙式には、ジョージ・クルーニー夫妻やデビッド・ベッカムとビクトリア・ベッカム夫妻ら豪華ゲストも招かれ、英国は祝福ムードに包まれました。翌年5月には、長男アーチー君が誕生。
◆王室離脱から米国移住
沿道には10万人を超える観衆が押しかけ、世界中が注目した挙式でしたが、2人の人気に対する王室の反発なども取り沙汰され、米国人で元女優の妃は王室での生活に馴染めないなどバッシングも起きました。メディアの報道が過熱する中、19年秋には公務から離れてカナダに渡って長期休暇を過ごす決断した一家。毎年恒例のクリスマスをエリザベス女王をはじめとする王室メンバーと過ごさず、カナダで祝ったことが物議を醸しました。そして年が明けると、夫妻は王室の高位メンバーら正式に退くとインスタグラムで発表。「女王を支え続けながら、経済的に自立する」などと表明したことに批判が殺到し、王室は翌月にヘンリー王子とメーガン妃が王室の公務から退くと声明を出し、20年3月31日を持って王室を離脱しました。その後、一家は米カリフォルニア州ロサンゼルス北西部のリゾート地サンタバーバラ郊外モンテシートに約1400万ドルで豪邸を購入し、米国に移住。21年6月には長女リリベットちゃんが誕生しました。
◆離脱後のキャリア
離脱後は、オプラ・ウィンフリーとのインタビュー番組で王室で人種差別的な発言を受けたと暴露するなど、王室批判を展開。21年には推定1億ドルで動画配信大手ネットフリックスと複数年契約を結び、昨年12月には出会いから米国移住までを追ったドキュメンタリーを配信。また、王子は今年1月に暴露本となる回顧録「スペア」も出版して大きな話題となりました。
王室を離脱した夫妻は、公的な警護を受けることができないため、多額のセキュリティー費用が必要だとされており、音楽配信大手スポティファイとも2000万ドルの大型契約も結び、妃はポッドキャスト「アーキタイプス」を昨年8月から12月にかけて配信。夫妻は財団「アーチウェル」を設立して慈善活動にも取り組んでおり、昨年妃はジョン・F・ケネディ元大統領の弟の人権財団が主催するロバート・F・ケネディ人権賞の「希望のさざなみ」賞なども受賞しています。
一方で夫妻の暴露ビジネスに対する批判も根強く、今年に入って「期待する結果を出せなかった」としてスポティファイとの契約が打ち切られ、離婚の危機説も浮上。経済面での不安も取り沙汰される中、妃はハリウッド復帰を目指して大手エージェントと契約したことも話題になっています。王子は米国移住を後悔し、王室復帰を考えているとの報道がある一方、メーガン妃は政界進出のうわさも絶えず、どんな43歳を過ごすのか今後も目が離せません。
【千歳香奈子】(ニッカンスポーツ・コム/芸能コラム「ハリウッド直送便」)




