avex ROYALBRATSは7月28日、初のワンマンライブ「all Right Buddy! Phase ASOBIBA」を開催する。約1500人の観客が入る豊洲PITを会場に選んだ。まさに挑戦といっていい。
本番まで約2週間に迫った7月12日、都内のスタジオで行われたリハーサルを取材した。ディレクターのYuta Nakamuraを中心に、パフォーマンスの流れや立ち位置など詳細な動きを確認し、スマートフォンにメモを重ねていた。各メンバーから提案も出て、1歩ずつ完成に近づいていく様子が見て取れた。
リハーサルを終えたYutaは「ライブ開催は念願なんですよ」と話しだした。
「Dリーグに参加するときから、アーティストとしての活動もできるといいねって話していたんです。ダンサーで、ダンスアーティストというのはなかなか少ないので。ワンマンライブもできるようになりたいねと話していました。ありがたいことに、ファンの方もたくさんついてくれて、豊洲PITという僕らからしたら大きな箱で開催できる。念願の形ですね」
Dリーグでの各ラウンドは相手チームと対戦し、年間で順位も出る。勝負である。だが、ライブは違う。
「去年はしっかり試合に勝つのもそうだけど、ワンマンライブの方が結構力を入れたいねって話していたんです。Dリーグもちゃんと並行してやりつつ、自分たちにフォーカスが当たるような、しっかりしたダンスアーティストとしてのワンマンライブをというのが目標でした」
Dリーグと、ライブではパフォーマンスにどのような差が出てくるのだろうか。
「Dリーグは勝つために息をそろえて、ニュアンスをそろえてってところに、こだわりを強く持ちます。でも、ライブでは、各メンバーのファンもいらっしゃるので、みんなの個性が出るように、わざと踊りを崩しているところもあります。このへんはDリーグでは味わえないライブ感かなと思います。まあ、勝ち負けもないので、楽しくやれますね」
勝ち負けがあるDリーグでは、やりたいダンスだけというわけにはいかない。
「そうなんですけど、ちゃんと自分たちがライブでこういうのをやりたいっていうエゴを残しながら戦ってきました。もちろん勝ちを意識してやっているんですけど、その中でも、『この楽曲をライブでやったら楽しいだろうな』と、そういう想像はありました」
ダンスに臨む心境も違うのだろうか。
「めちゃめちゃ違います。やっぱり自分たちを目的に来てくれる方だけなので、自分たちの良さをしっかりお客さんに伝えることが大事かなと思います。勝ち負けだけじゃなくて、ダンスをやっていない人にも『ライブってこんなにおもしろいね』と思ってもらいたいですね」
Dリーグの登場曲名でもある「ASOBIBA」をライブ名にも取り入れた。「遊び場」。遊んでいるような、笑顔で楽しいダンスは、ROYALBRATSの持ち味といえる。
「あの曲は初心に戻れるというか、やっぱりこうじゃなくっちゃねみたいな。楽しむことを忘れずに。僕たちは未完成で、そんなに完成された素晴らしい団体になり切っていないけど、その過程を楽しんでね。眉間にしわを寄せて、頭を抱えてではなく、楽しみながらやっていくのが一番いいんじゃないかと思うんです。ライブも、すごい真剣に取り組むけど、お客さんだけでなく自分たちもしっかりステージ上で楽しめる、もう全員が楽しんでいる空間を作れるのが、それが遊びになったらいいなと思います」
リーダーのJUMPEIも、同じようにワンマンライブならではのダンスを楽しみにしている。
「Dリーグのラウンドって意外といろいろな規則があって、人数もネタの分数も、小道具のサイズ感…。決まったルールの中ですけど、今回はもう何をしてもいい。結構、僕たちのやりたかったことが全部詰まっているみたいな感じです」
Dリーグでのパフォーマンスとは大きく違うのだろうか。
「まだ僕らの20%しか出ていなかったけど、今回は100%ですよ。戦わなくていいし、すごく気持ちよく。しっかり見せるところは見せますけど、基本的には楽しいショーをお届けできるという空間が、すごく気持ちも楽だし、楽しみなところでもあります」
チケットの売れ行きは好調だが、まだ残ってもいるという。
「満席になるとうれしいな。絶対いい舞台にするつもりなので、ぜひ、見に来てほしいです」
リハーサルでも、真剣に臨みつつ、笑みがこぼれる楽しい雰囲気だった。Dリーグのラウンドとはひと味違う、ROYALBRATSの新しい魅力を楽しめそうだ。【飯島智則】





