毎週木曜日は、EXILEらが所属のLDHが展開するスクール「EXPG STUDIO」(以下EXPG)とコラボした紙上ダンスレッスンです! 第4回は、EXPGインストラクターのChangyama(チャンヤマ)氏が、リズムトレーニングや体の各部分を単独で動かす「アイソレーション」を紹介します。【取材・構成=大友陽平、撮影=足立雅史】

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ダンスをかっこよく、うまく見せるために、「アイソレーション」の動きはとても大切になります。例えば、ステップを踏みながら、首の動きが入るだけで、より躍動的に見えます。それは他の部位が止まっている状態だからこそ、動いている部分はより強調されるからです。体のいろいろな部位1つ1つの動きを理解できれば、それをつなげて独創的なダンスにもつながっていくでしょう。

今回は「首」のアイソレーションを練習しましょう。首だけを左右に平行移動させたり、前後に動かしてみましょう(写真首=左、右、前)。

首=前
首=前
首=右
首=右
首=左
首=左

意識するのは、軸をしっかりとつくること。鼻筋に合わせて軸を決めて(同正1)、そのまま平行移動させましょう(同正2)。

正1
正1
正2
正2

動かした時に、顔が斜めになってしまったり(同誤1)、横を向いてしまったり(同誤2)しないように気をつけましょう。

誤1
誤1
誤2
誤2

うまく動かすコツは、両肩を少し上げて、ポジションを作ってあげるといいです。練習法としては、座りながら、両手を後ろで地面につけて寄りかかると、自然と肩が上がる状態になるので、その状態で動かしてみましょう(同A)。

首のアイソレーションを練習しやすい姿勢。お風呂でやってみよう!
首のアイソレーションを練習しやすい姿勢。お風呂でやってみよう!

首だけを動かすのも、最初は難しいですよね。習得するためには、とにかく反復練習が大事です。子どもたちに教える時も、お風呂でこの形を作って練習しようと言っています。

体の部位は動かせば動かすほど、可動域も広がっていきます。最初は動かそうとするとどうしても力が入ってしまうんですけど、力が入ると逆に可動域は広がっていきません。ボクシングのジャブもリラックスした状態でないと、素早いパンチにならないそうですが、それと同じ。力まないことを意識して練習するといいです。

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「リズムトレーニング」もしていきましょう! ずっとダンスをしていくのに、大事なのはリズムをキープすることです。その技術が高まると、音楽に乗る感覚がだんだん分かってきて、最終的にはフリースタイルの上達にもつながります。

基本的な動きとしては「アップ」と「ダウン」があります。ダンスは「8カウント」で数えていきます。手をたたいてリズムをとる際に、例えば手をたたいた時、ひざが曲がっている(写真B)のは「ダウン」。

B。ひざを曲げている時にリズムをとるのは「ダウン」
B。ひざを曲げている時にリズムをとるのは「ダウン」

逆に手をたたいた時、ひざが伸びている(同C)のが「アップ」になります。

C。ひざがのびている時にリズムをとるのが「アップ」
C。ひざがのびている時にリズムをとるのが「アップ」

ひざを曲げる時に、両ひじを上げる形でリズムをとりましょう。

「アップ」「ダウン」のリズムをとれるようになったら、片足を上げてみたり、前に行ってみたり、後ろに行ってみたり、動きをつけていきましょう。胸とひざがつくように、「く」の字になるようにするとかっこよくなります(同D)。

D
D

また、地面についた軸足を曲げるのがポイントです(同E正、誤)。

E正
E正
E誤
E誤

ダンスは、音にリズムを合わせるのが大事になっていきますが、これも繰り返し練習していくと浸透していきます。まずは体に染みこむようにしましょう。