緻密に人間の心の機微をあぶり出す、法医学を題材とした「アンナチュラル」(18年)、警視庁・機動捜査隊が舞台の「MIU404」(20年)の塚原あゆ子監督、脚本を手がけた名手・野木亜紀子氏がタッグを組んだ“シェアード・ユニバース・ムービー”。

シェアード…? かみ砕いて言えば、2つのドラマと同じ世界線で物語が展開し、主要キャストが総出演する。もう少しだけ、つけ加えるなら、ドラマを見ていなくても楽しめるし、ドラマを見ていれば、胸アツは間違いなし。

11月に日本で開催される流通業界最大のイベント「ブラックフライデー」の前夜、大手ショッピングサイトから配送された段ボール箱が爆発し、日本中を揺るがす連続爆破事件へと発展。巨大物流倉庫のセンター長(満島ひかり)は、チームマネジャー(岡田将生)と事態の収拾に当たる。

豪華キャストの登場は自然な流れだ。事件の初動捜査で「MIU404」の伊吹(綾野剛)と志摩(星野源)の名バディが活躍し、「アンナチュラル」の法医解剖医、ミコト(石原さとみ)らも捜査の一翼を担う。緻密に作り上げられた二転三転の展開に感嘆した。【松浦隆司】

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