NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」(月~土曜午前8時)がこのほど、同大阪放送局でクランクアップしました。朝ドラ史上初めて、昭和・平成・令和3世代3人の主人公が登場する異色作は、4月9日まで続きますが、ドラマの重要なキーアイテム「あんこ」は、ずーっと物語の最後までつながっていきます。
ドラマは残り6週間。おはぎ、最中、大福…。岡山の和菓子店「たちばな」の看板娘・橘安子を演じた初代ヒロイン・上白石萌音のドラマ前半の言葉が思い出されます。
「甘うておいしいお菓子を、こうぇえ顔して食べる人はおらんでしょう」
安子の物語は、娘、孫へ引き継がれ、3人のヒロインらが人生の岐路に立ったとき、自分1人の力ではどうすることもできないとき、あんことあんこの甘みがそっと寄り添ってくれます。
2代目ヒロイン・るい(深津絵里)が京都で営む回転焼き屋には、子どものときに母の安子と作ったあんこがベースです。あんこは親子をつなぐキーアイテムとして描かれていました。
「安子編」「るい編」、そして3代目ヒロイン・ひなた(川栄李奈)が最終コーナーに入りました。
制作統括を務める堀之内礼二郎チーフプロデューサーは「あんこが重要なキーアイテムとなって、安子編のフィナーレに向かっていきます。ぜひ、あんこには引き続き注目してください」。「あんこ」が安子編の数々の疑問の回収につながるといいます。
劇中では、名前の読み方を変え、しばしば「あんこ」と呼ばれた安子。戦争で夫を亡くし、1人娘のるいを人一倍、愛していた安子がなぜ、娘を置いて渡米したのでしょうか。
クランクアップを迎えましたが、堀之内チーフプロデューサーは、こうコメントしました。
「ひなたの恋、錠一郎の音楽、そして母・安子へのるいの思いは…。残り6週間、さまざまな物語が描かれていきます」
安子が生まれ育った和菓子店「たちばな」の鍋の中でつやつやに炊きあがった小豆は和菓子に欠かせないあんこの原料でした。3人のヒロインにとっても大切な「あんこ」。はたして「あんこ」はどうなるのでしょうか。【松浦隆司】(ニッカンスポーツ・コム/コラム「ナニワのベテラン走る~ミナミヘキタヘ」)




