乃木坂46の清宮レイ(16)が、新型コロナウイルス感染拡大防止を呼びかける新曲「世界中の隣人よ」について語ります。YouTubeで公開されている同曲のミュージックビデオ(MV)や、話題の4期生楽曲「I see…」の裏話も明かします。

「I see…」ミュージックビデオのワンシーン。清宮レイがカメラのほうに振り向く
「I see…」ミュージックビデオのワンシーン。清宮レイがカメラのほうに振り向く

秋元康総合プロデューサーが作詞を手がけた同曲では、「Stay Home」や自粛を続ける人々へのエール、医療従事者への感謝などを歌っている。

「音源をもらった時、すごく落ち着く曲だなと思いました。完成したMVを見たら、寂しくなりすぎて泣いちゃいました(笑い)。感情が忙しかったです。気付いたら、家で歌っちゃっているんですよ。特に、サビの『大切な誰かと今を生きよう』って歌詞が、すごくすてきです」

MVの2番サビでは清宮がアップで登場するシーンがある。

「私の目だけが出ているカットで、いきなり来てびっくりしました。撮影に使ったスマホのボタンを押す時の姿なんです。気の抜けてるはっとした瞬間なので、恥ずかしかったです」

MVは、メンバー1人1人が、別々の場所で「自撮り」した映像を組み合わせて構成された。

「自分で動画を撮るのは難しかったです。先に何人かの先輩のお手本みたいな動画を見せてもらったんですけど、(渡辺)みり愛さんがすごい上手だったんですよ。角度といい、光といい。まねをしようと思ったんですけど、全然うまくいきませんでした」

MV終盤には、乃木坂46の「聖地」とも呼ばれる東京・神宮球場のスクリーンに、メンバーたちが映し出される。清宮の姿は、4期生16人の中央だった。「最初自分を見つけられなくて、何かしらの手違いでいなくなったのかな? って思いました。1周して真ん中を見たら『ああ、いた!』って」と笑った。

「世界中の隣人よ」のミュージックビデオ撮影に臨んだ清宮レイ
「世界中の隣人よ」のミュージックビデオ撮影に臨んだ清宮レイ

「世界中の隣人よ」は、MV公開初日で再生回数100万回に達した。3月発売のシングル「しあわせの保護色」に収録された4期生曲「I see…」も話題で、MV再生数が860万回を超えており、「すごくうれしいです」と喜ぶ。

同MVの1番のサビでは、清宮が驚いてカメラに向かって振り返るシーンがあるが、「あそこは、まさか使われるとは思わなかったんです」という。「カメラテストとかの時間に、ちょっとふざけてやってみたら、『いいじゃん、それ』って言われて。一緒にいた矢久保(美緒)と柴田(柚菜)とあやめん(筒井あやめ)からもすごい好評だったので、その時のノリでやった感じです」と明かした。

新型コロナウイルス感染拡大を受けて、握手会やライブなどの開催が難しい状況が続いた。「自分と向き合う時間になりました。今まではお仕事をこなしているばかりで考える余裕もなく、壁にぶち当たっていました。何が足りないのかとか、バラエティー番組ではどうしたらいいんだろう、とか」と振り返る。

「スタッフの方ともじっくり話す機会があって、『先輩も同じだし、みんな悩むことだから』って助言をいただいて。立ち直れたというか、『よし、いくぞ!』っていう気持ちになれましたね。今後はライブとかをより貴重に感じられて、より楽しめるのかなと思うので、1回休んで整理できたことが本当によかったと思います」【取材・構成=横山慧】

「世界中の隣人よ」のミュージックビデオ撮影に臨んだ清宮レイ
「世界中の隣人よ」のミュージックビデオ撮影に臨んだ清宮レイ

◆清宮(せいみや)レイ 2003年(平15)8月1日生まれ、埼玉県出身。18年8月に坂道合同オーディション合格。同年11月、乃木坂46に4期生として加入。162センチ。血液型O。

(6月2日付紙面に掲載したものです)