櫻坂46原田葵(22)が、21日から4日間開催される野外ライブ「W-KEYAKI FES. 2022」(山梨・富士急ハイランドコニファーフォレスト)への意気込みを語った。今年は1、3日目が日向坂46、2、4日目が櫻坂46の単独ライブ。24日の千秋楽に、自身の卒業セレモニーも行われる。加入からの約7年間を振り返った。【取材・構成=横山慧】

現在ライブリハーサルの真っ最中だ。「欅坂46時代にもライブをやっていた、この上ない、思い出深い会場。最後をライブで終えるのは私の望みでもあったので、卒業セレモニーを開いていただくのは本当にありがたいです」と感謝した。

千秋楽には同期の尾関梨香(24)の卒業セレモニーも行われる。「おぜちゃん(尾関)とは、いろんなものを味わってきた場所だからこそ、やっぱり最後は楽しく終わりたいねって話しています」と明かした。2人が卒業すると、21人いた一期生も6人となる。「まさか自分がこんなに長く続けられるとは思わなかったです」と笑った。

「入る前はアイドルグループってギスギスしているイメージがあって、最初の頃はメンバーに対しても『本心は違うんじゃないかな』って疑っていました。でも、みんな本当に優しかった。私は年下なので最初敬語で話していたら、おぜちゃんとかが『同期なのに、なんで敬語使うの?』って言ってくれて。みんなフラットで。だから助けられて、ここまですくすく育ちました(笑い)」

18年5月から19年7月まで、学業のため活動休止。大学に進学し、現在4年生だ。「ちょっとグループから離れたからこそ分かったこともあります」と振り返った。「予備校に『尾関梨香』って書かれたタオルを使っている人がいたり、先生が授業中に欅坂46の歌詞について語り出したり。あと、受験会場の前の席の子がぺーちゃん(渡辺梨加)のファイルを使っていたんです! こんなにも多くの人に届いていたんだ、とすごく感じました」と明かした。

「ファンの方々がいてくれたおかげで、実力以上に大きなことをやらせていただいたと思います。いろんな人と出会えたのもすごく勉強になりましたし、何と言ってもあのライブで聞いた歓声とか、感じた雰囲気とか、本番で出るアドレナリンとかは、一生の宝物です。刺激的で、本当にありがたい環境でした」

順風満帆だけの7年間ではなかった。活動復帰後は欅坂46としてシングルリリースがない時期が続き、コロナ禍、グループの改名も経験した。「ありがたいことに、最近『頑張ったね』『大変だったね』って言っていただくことが多いんです。でも、そんな経験ができたこと自体本当に運が良かったです」と笑った。

「東京ドームに立てたことはもちろん、毎回ドキドキハラハラするパフォーマンスも、通学の電車とお仕事の移動で睡眠時間を確保したのも、普通は経験できないこと。周囲の人たちに恵まれて、ここまでやって来られました。やっぱり私は運が良いんです」

卒業後の目標は「世のため人のために頑張って働いて、人として尊敬される強い女性になりたいです」。単なるラッキーガールではない。自らの努力と魅力で、今後も幸運を引き寄せる。

◆原田葵(はらだ・あおい)2000年(平12)5月7日、大阪府生まれ。幼少期は京都府で過ごし、出身は東京都。名前の由来は京都の葵祭。15年8月に欅坂46(現櫻坂46)に一期生として加入。中日ドラゴンズのファン。156センチ。血液型AB。