民放4月改編で、フジテレビが水曜10時にドラマ枠を新設し、日本テレビ水曜ドラマとの“水10ドラマ対決”が勃発した。フジは間宮祥太朗主演のヤンキーヒーローもの、日テレは今田美桜主演のお仕事ドラマ。ともに4月13日スタートで、文字通りのガチンコ対決となる。

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フジテレビ水10ドラマ「ナンバMG5」(C)フジテレビ
フジテレビ水10ドラマ「ナンバMG5」(C)フジテレビ

水曜10時にドラマ枠を新設したフジテレビ中村百合子編成部長は「裏に(日本テレビの)ドラマがあることは承知している。新しくドラマ枠を設定するにあたり、熟考を重ねた結果、この枠になった」。また「若年視聴者層を意識し、配信戦略にもかなう枠に」とし「外部プラットホームとの連携や映画化連動など、さまざまな仕掛けにもトライする」とねらいを語る。

若い女性層をターゲットとするお仕事ドラマの日テレに対し、フジのコンセプトは男性俳優主演のニューヒーロー。正統派ヒーローやダークヒーローなど、さまざまなヒーロー像をラインアップし、カラーの違いを打ち出していく。

第1弾は、間宮祥太朗と本広克行監督が初タッグを組む「ナンバMG5」(4月13日スタート)。小沢としお氏の原作マンガのドラマ化で、最強ヤンキーと優等生の二重生活を送る主人公をハートフルコメディーで描く。栗原彩乃プロデューサーは「笑って泣ける作品の代名詞になれば。お仕事ものと呼ばれているものとは違う新しいジャンルの開拓に挑む」と意気込んでいる。

迎え撃つ日本テレビは、今田美桜主演の「悪女(わる)~働くのがカッコ悪いなんて誰が言った?~」(4月13日スタート)。ポンコツヒロインが謎の先輩のスーパー仕事術で成り上がっていく出世エンターテインメントで、今田と江口のりこのバディも大きな見どころとなる。深見じゅん氏の原作マンガを現代に置き換え、30年ぶりに再ドラマ化。

諸田景子プロデューサーは、「まっすぐで明るい主人公が、会社に仲間を作りながら出世していく様子がスカッとします。連載から30年以上がたち、女性の社会進出が進んだ今だからこそ問い掛けたい作品です」。フジとドラマバトルの構図となったことにも「他局さんの編成にブレることなく、我々は女性に響く楽しいお仕事ドラマを届けられたら」と話す。

諸田プロデューサーにとっては「入社10年目で初めて自分の企画で水曜ドラマを担当」という思い入れのある作品。一方、フジの栗原プロデューサーも、今回がチーフとしてのデビュー作となる。両クリエーターの負けられない戦いとともに、ゴングを待ちたい。【梅田恵子】(ニッカンスポーツ・コム/芸能記者コラム「梅ちゃんねる」)