女優前田美波里(67)が、左肩の負傷で舞台「Endless SHOCK」を19日から休演し、この日の公演から前田が演じていたオーナー役が、植草克秀(49)に代わった。

 夜の部のカーテンコールで、植草は主演の堂本光一(36)とともに、代役決定までの経緯を語った。光一が「植草さんから一言いただければと思います」と切り出した直後だった。

 植草 急に、昨日の夕方にですね、ジャニー(喜多川)さんから電話がありました。俺は最初何かなと思ったんですけど、「なに?」って言ったら、「YOU、頼みがあるんだよ。本当にお願いがあるんだよ」って。全然、(前田の負傷を)知らなかったんですけど、(ジャニーさんは)「YOUね、ちょっと、SHOCK出ちゃいなよ」って。今日の明日でしょって。俺夕方に聞いた訳。

 光一 夕方ですか。

 植草 「マジ!」って言った訳。(ジャニーさんは)「いや、マジだよ、僕本当にマジで言ってるんだよ。YOU、出ちゃいな、出ちゃいな」って、軽く言いますよね。そっからですよ、台本どこにあるの?って聞いたの。急いで台本もらって、ばーっとみて、昨日一睡もしていません。

 光一 そりゃそうですよね。

 植草 その後に携帯電話に色んな人から電話かかってきてたの。事務所の偉い人から何からうわーっと。「YOUどこにいんの?」みたいな。「一体どこいたの?」みたいな。俺、別に悪いことしてないのにすごく怒られてる訳。そこに1個だけ、「コウイチ ドウモト」って書いてあって、「あ、光一の電話だ。それだけは出よう」と思って「もしもし?」って出たら、「植草さん、すみません、本当に」。もう、それ聞いちゃった瞬間、出るしかないよなって。

 光一 本当にどうなるかと一時は思ったんですが、でも、植草さんが承諾を下さったのなら、これはもう大丈夫だと、僕も確信がありました。それで、みんな全員集まってリハーサルをして、本当に駆け足ですけどね。

 植草 本当にね、4時間くらいで。

 光一 これは非常に短いと思いますよ、4時間で入れ込みをするというのはね。

 植草 僕は本当に素敵だなと思ったのは、スタッフの皆さんがこうやって準備をなさって、ここまで舞台に立てる様にさせて頂いたっていう事に非常に感謝しています。素敵な事だと思います。

 その上で、光一は「本当に一番悔しい思いをされているのは美波里さんだと思いますし、必ず僕としても美波里さんと一緒にステージに立てるようにね、SHOCKはこれからも続けなければいけないのかなと思います」と宣言し、植草との奮闘を誓った。