入江薫氏(いりえ・かおる=宝塚歌劇団名誉理事)15日、老衰のため死去。96歳。通夜、告別式は近親者のみで執り行う。

 武蔵野音大卒業後、50年に宝塚歌劇団に入団し、作曲、編曲、指揮で、270以上の作品の音楽を担当。52年「ジャワの踊り子」の「雨の街角」、64年「シャングリラ」の「恋の小唄」、77年「風と共に去りぬ」の「故里は緑なり」など、上品な甘さの旋律は入江メロディーと呼ばれ人気があった。74年から同歌劇団理事、97年から名誉理事。