東京国際映画祭の授賞式とクロージングセレモニーが3日、都内で行われた。

 最高賞の東京グランプリは、ドイツ、オーストリア合作の「ブルーム・オヴ・イエスタディ」。ホロコーストのイベントを企画する男が主人公で、現代にも影を落とす歴史と向き合う様子を、ユーモアや恋愛を織り交ぜて描いた。コンペティション部門での日本作品、日本人の受賞はなかった。

 また、日本映画界に貢献した人を表彰する「ARIGATO(ありがとう)賞」は、大ヒット中のアニメ「君の名は。」の新海誠監督(43)、妻夫木聡(35)、高畑充希(24)、国内外で人気のキャラクター、ゴジラに贈られた。妻夫木は「これを励みにいちからスタートをきりたい」、高畑も「これからも必死にがんばります。こちらこそ、ありがとうございました」と喜んだ。