プレーバック日刊スポーツ! 過去の1月18日付紙面を振り返ります。2001年の芸能面(東京版)は、俳優石坂浩二が22歳差の元劇団員と1月1日に入籍。離婚から5日後の超スピード再婚でした。 

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 俳優石坂浩二(59)が17日、京都市内の東映京都撮影所で会見し、4年前から交際していた22歳差の37歳元劇団員と、今年1月1日に入籍していたことを明らかにした。石坂は昨年12月27日に結婚30周年を目前にして女優浅丘ルリ子(60)と離婚したばかりで、わずか5日後の超スピード再婚となった。再婚は年老いた母(84)の介護問題を挙げ「やっと親孝行できる」と涙するシーンもあった。

 

 入籍した方は、石坂の主宰劇団「急旋回」出身の元女優で、十数年前から知り合いだった。石坂によると、4年前から石坂の両親のため、食事を作るなど世話をしてくれていたという。

 石坂が彼女に特別な思いを抱くきっかけになったのが「4年前の正月」。当時、90歳になったばかりの父から「お前は正月にも帰ってこない」と言われショックを受けた。石坂は「ずっと親不孝して、今のうちしか孝行できないことを痛感した」と話した。

 女優が天職ともいえる浅丘には両親の介護を頼めず、昨年6月に父を亡くしてから、残された母のことばかりが気がかりになった。「母は足が不自由で台所にも立てない状況でした」と振り返る石坂は、このころ彼女との再出発を決意したようだ。昨年12月27日に離婚発表会見を行ったが、浅丘には「近いうちに再婚する」とすでに伝えていた。入籍後には「届けを出した」と報告した。

 これまで、石坂の再婚相手として名前が挙がっていた同じ劇団の元女優(41)とは別人で、石坂は「違いますよ。今は何をなさっているか知りませんし、まったく別の女性です」と苦笑いしながら断言した。

 横浜市内に新居を建築中で、現在は東京都内の自宅で暮らしている。年明けから京都でTBS「水戸黄門」(3月スタート、月曜午後8時)の撮影に臨んでいるが、週末には、帰宅して家族3人の生活を満喫している。「母はうれしそうです」と話すと、突然、涙で声を詰まらせた。孝行する間もなく他界した父を思ったのか「母が長生きしてくれてますので、間に合ったかなと、思います……」と話した。

 ただ、母が待望する孫については「私、若づくりしてますけど、もう還暦なんで、彼女が一人でつくるわけではないし」と照れ笑い。妊娠について質問が飛ぶと「あなたは人口増やす会の会長ですか?」とギャグを飛ばし“できちゃった再婚”は否定した。

 

 ◇浅丘は沈黙

 現在、主演舞台「墨東綺譚」(1月2日~27日、福岡・博多座)出演のため福岡市内に滞在している浅丘はこの日、石坂の再婚に対して沈黙を貫いた。石坂の会見を受け、浅丘の滞在先のホテルには多数の取材陣が集まったが、浅丘はこの日はオフで対応しなかった。舞台では、男性に尽くす女性、お雪と男を食い尽くす踊り子という2役を演じている。昨年12月27日に行われた離婚会見で浅丘は、夫妻の再婚の可能性について問われると「(石坂には)そうしていただければホッとします。何もできなかったですから」と話していた。

 ◆石坂浩二(いしざか・こうじ)本名・武藤兵吉。1941年(昭16)6月20日、東京都生まれ。慶大法学部卒。在学中から演劇に熱中し、62年、TBS系「潮騒」で本格デビュー。65年「七人の孫」71年「ありがとう」などのドラマで人気を集める。76年、映画「犬神家の一族」の探偵金田一耕助役で新境地を開拓。177センチ。血液型O。

※記録や年齢などの表記は当時のもの