現役引退を表明したボクシングのWBC世界スーパーバンタム級王者長谷川穂積(35=真正)と親交のあるタレント、トミーズ雅(56)は9日、所属事務所を通じ、「心を揺さぶられた」「これから始まる長谷川穂積第2章も輝いて」とねぎらい、エールの言葉を寄せた。

 雅は、長谷川がバンタム級時代の2回目の防衛戦(対ウィラポン戦)からセコンドを務めてきた。

 「ほんとに長い間のボクシング人生、お疲れさまでした。勝った時は、自分が勝ったように喜び、負けた時は、漫才がすべった時以上に落ち込み、血もつながってない他人なのに、自分の心を揺さぶられました」

 長谷川をねぎらいつつ、闘志に感動させられたことを記した。

 さらに、長谷川の試合をVTRで確認した際には「1ラウンド3分間、1度も瞬きをしていない自分の姿を見て驚き、瞬きをするのも惜しいぐらい、長谷川を見続けた」とコメント。「ボクシングというスポーツは、他人を殴り殺そうとする、凶暴で残酷な性格と、毎日コツコツと同じ事をする繊細で真面目な性格が必要です。彼はそれをふたつとも持っていました」と、その才能に魅了されてきたと語った。

 また「最後の試合の9ラウンドは後世に残る、語り継がれる3分間になるでしょう。ただ彼も、まだ35才! 人生の半分もいってません。これから始まる長谷川穂積第2章、それもチャンピオンになるぐらい、キラキラすることを願ってます」と締めている。