故坂本九さんの長女で歌手の大島花子(43)が、九さんの死から16年後に届いたという手紙を公開した。

 大島は30日放送のTBS系「白熱ライブ ビビット」にVTR出演。1985年に航空機墜落事故で父を亡くした当時の心境などについて語った。

 その亡き父から2001年の正月に年賀状が届いたという。それは85年に開催されたつくば科学万博の企画で、21世紀になったら郵便が届くというポストに投函(とうかん)れたもの。九さんは亡くなる4カ月前に、16年後の娘に向けて年賀状を書いていたという。手紙には、当時11歳の娘が27歳になった姿を想像し、「ひょっとしたら、花子には子どもがいるかもネ。良き母として、良き妻として、ついでに良き娘として…」とつづられていた。

 生前の父からのメッセージに、大島は「私が母になる姿も妻になる姿もきっと見たかっただろうなぁ。誰よりもそれを楽しみにしてただろうなぁと思うし……私もやっぱり、自分のことより子どもの成長を自分の命にかえても大事にしたいものだなと思うので、それを見せてあげられなかったっていうのは、なんとも言えないですね」としみじみと語った。