童謡「森のくまさん」の日本語歌詞を手掛けた馬場祥弘氏が、お笑い芸人パーマ大佐(23)による替え歌芸を収録したCDの販売差し止めや、慰謝料300万円の請求を通知した問題で、馬場氏の代理人弁護士は1日、同日付で合意に達し、書面で「円満解決に至りました」と報告した。

 馬場氏側は1月18日にパーマ大佐と、ユニバーサルミュージックに販売差し止めや、インターネット上の動画削除などを求めたことを明らかにし、返答の期限を「2週間以内」に設定。その期限が1月31日だった。

 この日、馬場氏の代理人は報道各社にファクスで合意の成立を発表。その中で「ユニバーサルミュージックとパーマ大佐は、CDやDVDの販売と、パフォーマンスでの訳詞の利用について、団体を通じて馬場氏の同意を得たと理解していましたが、馬場氏は、団体からの問い合わせに対して、不同意との回答をしたという認識でした」とし、今回の流れについて「認識の相違があった」と指摘。

 その後、返答を求めた期限の間に、ユニバーサル社やパーマ大佐側が、馬場氏にあらためて経緯を説明し、馬場氏側も両者の対応が「誠意ある行動をしていたことが分かった」ことから、円満解決に至ったと説明した。

 今後についての話し合いも行われたとし、同代理人は、ユニバーサル社などが馬場氏に著作者人格権が帰属していると確認。「今後とも、その著作者人格権を尊重するとしたことから、馬場氏においてCDなどの販売、及び、パフォーマンスに関して快諾した」とも記している。

 パーマ大佐本人は前日31日、都内でピン芸人トーナメント「R-1ぐらんぷり 2017」の3回戦に出場。「うさぎとかめ」「一年生になったら」などの童謡を歌い、ウクレレを弾きながらツッコミを入れる「突っ込みアンサーソング」ネタを演じ、合間には「『森のくまさん』はまた別でやります」。復活を匂わせる発言も入れて笑わせ、準々決勝進出を決めている。