タレントのデヴィ夫人が「週刊ポスト」に虚偽の記事を書かれ名誉を傷つけられたとして、発行元の小学館(東京)に2100万円の損害賠償を求めて起こした訴訟は12日、東京高裁(永野厚郎裁判長)の控訴審で和解が成立した。

 今年2月の一審東京地裁判決は「記事は真実と認められない」として小学館に90万円の賠償を命令、双方が控訴していた。デヴィ夫人の代理人弁護士によると、小学館がこれを上回る額の和解金を支払うことで合意したという。

 デヴィ夫人が問題としたのは、2014年2月10日発行の記事。同1月に都内であった故淡路恵子さんの告別式に参列したデヴィ夫人が、ひつぎの中から形見の着物を引っ張り出そうとしたと報じていた。

 デヴィ夫人側は「こちらの考えを一定程度理解してもらえたと評価している」としている。