宇多田ヒカル(34)が出演する「サントリー天然水」の新CM「水の山に行ってきた 奥大山」編が16日、全国で放送が始まった。CMに使われている「大空で抱きしめて」はエピックレコード移籍第1弾シングル。7月10日の配信開始を前に、楽曲の一部が初公開されている。

 宇多田は昨年9月から放送されたシリーズ前作で南アルプスに登ったが、今回は「サントリー天然水」の西日本エリアの水源である鳥取県の奥大山(おくだいせん)を訪ねた。

 朝焼けが映える雪山に「utadahikaru #奥大山行ってきた」というつぶやきが入り、大きなリュックを背負った宇多田が木々の中を歩く映像が流れる。

 野鳥の鳴き声に気付いて振り返り「#お邪魔してます」とつぶやく。山道にはみ出している木に頭をぶつけるハプニングも。素足で小川に入り、足元を流れる水の美しさに「#はぁーーー」と心奪われる。見上げると大空を舞う1羽の鳥。宇多田は「ボンジュール」と声を上げて、鳥に大きく手を振る。

 切り立った岩場を抜けて頂上付近へ。大山をはじめとする360度の大パノラマが広がり、宇多田は大きく深呼吸。最後は「信じられる水の山から。サントリー奥大山の天然水」と宇多田のナレーションが入り、満天の夜空を眺めて「#星すげぇぇ」というつぶやきで終わる。

 宇多田は「(山頂の)周りは崖のようになっていて、下が全部見渡せて、本当に鳥になったような気持ちになれました。そこで弁当やコーヒーまでいただいて、すごくぜいたくな時間でした」と満足そうに撮影を振り返った。

 移籍第1弾の新曲「大空で抱きしめて」は、宇多田が今回のCMの世界観もイメージしてつくり上げたという。「山の頂上とか霧が周りにある状況など、本当に歌詞と同じような気持ちになれたなって思いました。すごくいい体験ができました」と話した。