大竹まこと(68)が20日、都内の文化放送で行われた同局の社長会見に出席した。

 MCを務める「大竹まことゴールデンラジオ!」(平日午後1時)が、5月で放送開始から丸10年が経過した。そのタイミングで、番組内の人気コーナーを朗読CDブック化した「人の数だけ物語がある。ザ・ゴールデンヒストリー朗読CDブック」を23日に発売する。そのことを受けて、初めて会見に臨んだ。

 朗読CDブックは、構成作家が世の中の事象にターゲットを絞り、取材を重ねて仕上げた文章を、大竹がダメ出し、書き直しを命じ、番組内で朗読したものをまとめた。本について、大竹は「俺の印税って、どうなってるんだろう…ないかなぁ?」とジョークを交えつつ、次のように語った。

 大竹 僕が読むだけのCDがついていますけど…作家の人が部屋に入ってくると、本当に怖いんですよ。(企画を続けていく中で)作家が何人か、豹変していく。格段に良くなると思う時期があり、やっていて、こいつはこうなったか…これを俺はみんなに伝えるんだ、という時に喜びを感じますね。

 大竹は、放送した10年間で最も、印象に残ったことについて聞かれ、2008年(平20)に星田英利が出演した際に番組内で発生した“ガラケー皮隠し事件”を挙げた。

 大竹 ほっしゃんが仮性包茎なんですけど、そこに携帯が入ると言い出し、やってみようということになり光浦靖子のガラケーを入れた。光浦が目の前で『入った!』と言って(スタジオの外にいる)女の子も入ってきて…試しにかけたら、つながらなかった。(ラジオは)平気でくだらないことをやれるのが好き。

 番組10年を振り返り「世間の枠を感じずにやらせていただいている」と感慨深げに語った。

 大竹 悪いところは電波が良くないところくらい。聴こえねぇ、音が悪い、割れると言われるところくらい。局が、どういう方針で僕をずっと使っているか分からない。僕は学がないから、市井の人の声を何の壁もなくしゃべらせていただいています。局の方にお声(批判など)はいただいているんでしょうけど、大竹に好きにしゃべらせようという思いが(制作側に)あるようで気にせずしゃべらせていただいている感じ。

 大竹は「これからも、あのバカ、またラジオで、また馬鹿なことを言って、いい気なっている…と思っていただけて、そのまま、放送が続けられたらと思います」と今後に意欲を見せた。【村上幸将】