ココリコ遠藤章造(45)が8日、東京・池袋シネマロサで、主演映画「帰ってきたバスジャック」(藤原健一監督、1週間限定公開)の初日舞台あいさつに登壇した。集まった観客はわずか35人だったが「今日は50人限定ってことで(笑い)、みなさん選ばれてラッキーだと思います!」と、逆境を笑いに変えてみせた。

 登壇者は遠藤のほか、フットボールアワー岩尾望(41)ほんこん(54)、俳優小沢仁志(55)と藤原監督の計5人。小沢も「今日は記録的な大雪で足元の悪い中…」と遠藤に続き、場を盛り上げた。ちなみに遠藤いわく、シリーズ前作「バスジャック」(14年)の初日は本当に大雪に見舞われ、観客が十数人だったという。

 映画は、リストラ寸前のバス添乗員(遠藤)が、ツアーの一環でバスジャック犯を演じるというもの。撮影は昨年12月26日からわずか3日間で行われ、遠藤は38度の高熱と闘いながら撮影したという。「深夜まで撮影して、救急車乗って、病院に行ったんですよ。そしたら、鼻に綿棒突っ込んで、目で見て『インフルエンザじゃないです』って」と、まさかの医者の対応を打ち明け、笑いを誘った。

 岩尾は「カメラも小さくて、音声さんも…いたかな?(笑い) 再現VTRの中で映画を撮ってるような感じで、ドッキリかと思うくらいの規模でした」と撮影の裏側を明かした。やくざの組長を演じたほんこんは「なんで組長がバスに乗るんか、分からんわ~」と設定にツッコミを入れて笑わせた。

 次回作の話では、監督から「次は『さらばバスジャック』で」と言われた遠藤が「(シリーズ)終わりですか!?」と鋭く切り返すなど、終始笑いの絶えない舞台あいさつだった。

 映画「帰ってきたバスジャック」は、登壇者のほかジミー大西、森三中黒沢かずこらが出演している。8日から池袋シネマロサで1週間限定公開、15日からは大阪シアターセブンで公開、その後順次全国で公開される予定。9月1日にはDVDが発売される。