今年9月に3代目桂小南を襲名する桂小南治(55)が26日、都内で襲名会見を行った。

 96年に亡くなった2代目小南さんは、上方落語を東京で広めた功績がある。小南さん最後の弟子である小南治は「うれしいですけど責任重大。小南の名に恥じない高座を、毎日、毎日務めたい」と話した。所属する落語芸術協会会長の桂歌丸(80)は「大きな名跡が誕生しました。先代がやっていない上方の人情ばなし、滑稽ばなしをやるのがご一門への恩返し」と期待を寄せた。襲名披露興行は、新宿末広亭の9月下席を皮切りに、浅草演芸ホール、池袋演芸場、国立演芸場などで行われ、弟で紙切りの林家二楽も出演。会見にはほかに三遊亭小遊三、山遊亭金太郎も出席した。