ET-KINGのリーダーいときん(38)が3日、ステージ4の肺腺がんが見つかったことを所属事務所を通じて公表した。6月に毎年定期的に受けている健康診断でがんが見つかり、7月に行った細胞検査などの結果、ステージ4の進行がんであることが判明。リンパ節、脳にも転移していた。現在は大阪市内の病院に入院中で、深部静脈血栓症の治療を受けている。

 いときんは「生命力を尽くし、家族、仲間と共に病気と向き合い治療法を選択し、専念していきたいと思っております」とコメントしている。当面は治療に専念し、年内の個人の活動は休止するが、ET-KINGは活動を継続する。「ET-KINGのリーダー、いち大阪のブルースマン、そしてHIP HOPのトラックメーカーとして、自分の音楽、哲学に向き合い、まだまだ作品を残したいと思っています。生きたい!!」と音楽への強い思いもにじませている。

 所属事務所によると、苦しい表情は一切見せず、前向きに治療に取り組んでいるという。何度も「早く仕事がしたい」と口にしており、早期復帰を目指している。メンバーや家族も見舞いに訪れて励ましているという。

 ◆ET-KING(イーティー・キング)99年に大阪で結成したヒップホップグループ。06年メジャーデビュー。07年「愛しい人へ」がヒット。法被姿のライブが特徴。グループ名はリーダーのいときんの名前を聞き間違えられたことが由来。充電期間としてグループ活動休止中だった14年9月、SPEED上原多香子の夫でMCを務めていたTENN(テン)さんが自殺。現在は6人で活動。