コメディー映画の祭典「したまちコメディ映画祭」が18日、東京・浅草で最終日を迎え、小松政夫(75)がコメディ栄誉賞を受賞して表彰された。「電線音頭」「しらけ鳥音頭」などで昭和のお茶の間に笑いを届け、コメディー界への貢献を評価された。

 表彰式で賞状を受け取ると、小松は「感激いたしました。私のギャグで言えば、『あんたはえらい!』です」と、持ちネタで喜びを表現した。今年が芸能生活50周年の節目で、「50年やってきて、そのご褒美かと思えば、権威ある賞をいただきました。(映画祭は)10周年だそうですね。これからどんどん大きくなるんだろう」と、総合プロデューサーいとうせいこう氏ら、映画賞の運営スタッフに敬意を表した。

 表彰式の最後には、「電線軍団」の仲間だった伊東四朗(80)がサプライズで駆けつけ、賞状を授与された。伊東から「パンフレットの髪は黒いのに、おめでたい席だから白く染めたのか」と言われると、「悪いね。ワリーネ・デートリッヒ!」と返し、場内の爆笑を誘った。

 表彰式の前には、小松のリスペクトライブが開催された。お笑いトリオのポカスカジャン、ファンクバンドのスクービードゥーなど、映画祭や小松にゆかりのグループなどが出演。ホフディランは「しらけ鳥音頭」を、浅草ジンタは「電線音頭」を演奏し、小松の祝福ムード一色に染まった。トリを務めた21人編成のビッグバンド「GENTLE FORREST JAZZ BAND」が「しらけ鳥音頭」を演奏すると、小松が登壇し、豪華なコラボが実現。1000人の観客から歓声が起こっていた。