有吉佐和子の名作をもとにした大阪松竹座の新派公演「華岡青洲の妻」が22日、同劇場で開幕した。

 初日の幕開け前には、劇場前に水谷八重子(78)波乃久里子(71)らとともに、初めて新派に参加した西川きよし(71)の長男で吉本新喜劇の西川忠志(49)もあいさつに登場。忠志は「このたび新派公演に初めて参加させていただきます。本当に光栄です。千秋楽まで一生懸命頑張ります。小さなことからコツコツと!」と、父の代名詞的フレーズを使い、拍手を浴びた。

 また、青洲の母を演じる水谷は「新派は大阪生まれですので、こうして大阪に帰ってこられて、本当にうれしく思います」。波乃は青洲の妹を演じ「このたびはうれしいことに、歌舞伎界から春猿さんが河合雪之丞と改名なさって、新派に移籍してくださいました」と、市川春猿から改名し新派入りした河合雪之丞(46)を紹介。

 河合は「本年1月に移籍させていただきました。今後とも河合雪之丞ならびに劇団新派をどうぞよろしくお願いいたします」と頭を下げた。

 また、先に河合と同じく歌舞伎から転身していた喜多村緑郎(48)は、華岡青洲を演じ「昨年、大阪松竹座にて襲名披露公演をさせていただきまして、1年ぶりに戻ってくることができて、とてもうれしい」と話していた。

 同劇場での公演は30日まで。