音楽プロデューサー小林武史氏(58)が28日、都内で行われた「モンブラン国際文化賞」の授与式に出席した。

 小林氏が代表理事として設立した一般社団法人「ap bank」や実行委員長を務める総合芸術祭「リボーンアート・フェスティバル」などの活動が評価された。小林氏は「本当に恐縮の一言ですが、素直にうれしい。これからも精進していきたい」とトロフィーを手にして喜んだ。

 同活動を共に行ってきたMr.Childrenへの感謝も述べ「忘れちゃいけないのは、桜井(和寿)くん及び、メンバーが活動をずっと一緒にやってきてくれた。彼らがいなければこの賞もなかったので、お礼を言いたいと思います」。まだ受賞は知らせていないといい「1週間も経たないうちに今度会うので、何て言いましょうか。『ひとつの節目にさせてもらうよ』という感じで」と話した。

 同賞は年に1度、芸術分野で若い才能を支援した功績者(アートパトロン)に贈られるもの。92年に高級万年筆で知られるモンブランが後援する「モンブラン文化財団」が設立しており「アート界のオスカー」とも評されている。第26回目となる今年は17の国と地域から17人が選出されており、日本人ではこれまで野村萬斎、オノ・ヨーコ、熊川哲也、坂本龍一らが選ばれている。

 この日は小林氏と親交のある浅野忠信、10年に同賞を授賞した夏木マリ、昨年審査員を務めた武田双雲氏らも出席した。夏木は小林氏について「ミュージックシーンでの活躍は知るところだと思いますが、他にも私たちがやりたいような、素晴らしいことをたくさんをやってらっしゃる。人柄がいいから、ついていく人が年々増えてるなと思います。1度(一緒に)お仕事してみたい」と称賛した。