篠原涼子(44)が、韓国の大ヒット映画を原作にした新作映画「SUNNY(サニー) 強い気持ち・強い愛」に主演することが1日、分かった。11年に韓国で観客動員745万人を記録した「サニー 永遠の仲間たち」の舞台を90年代の東京に移した作品。「モテキ」「バクマン。」などのヒット作、話題作で知られる大根仁監督(48)がメガホンをとる。来年公開。

 篠原演じる平凡な専業主婦は、かつての親友が末期がんと知る。「もう1度だけ、みんなに会いたい」という願いをかなえるために、女子高生時代をともに過ごし、今は悩みを抱えた大人になった仲良しグループ「サニー」のメンバーと、当時の輝きと友情の絆を取り戻そうとする。高校時代のシーンも多く登場する。主人公の高校時代は広瀬すず(19)が演じる。90年代後半と現代を舞台に、トップ女優2人が同一人物を演じる試みも、作品の大きな見どころとなりそうだ。

 川村元気プロデューサーは篠原について「90年代にど真ん中を走っていて、母親になった今も第一線を走っている人」と話す。90年代を象徴する存在でもある篠原は作品について「大根監督ならではの演出が満載で、原作のノスタルジックな雰囲気を残しつつ、アレンジが加わり、さらにカッコ良く、キラキラとした主人公たちになっております」と話している。

 一方、98年生まれの広瀬は「篠原さんの高校時代の役はとても光栄なのですが、かなりプレッシャーが…」というが「生まれた時代の女子高生を演じるのはわくわくします」。ミニスカートやルーズソックスなど当時のコギャルファッションにも身を包むが「90年代の女子高生について猛勉強中。楽しみです」。

 当時のJポップや、流行のファッションも、随所に登場する。川村氏は「あの頃に女子高生だった30~40代はもちろん、今の女子高生にも楽しんでもらえる作品になると思います」と話す。