歌手内田裕也(77)が12日、京都市内で開幕した「京都国際映画祭2017」の開会式典に出席し、右足甲などを骨折し、直近まで入院していたことを明かした。

 内田は今年で4回目の同映画祭に初年度から参加しており、今年も、西本願寺で行われた式典に登場した。マイク前に立つなり「1カ月ぐらい入院してたんで、ちょっと元気ねえ(ない)」と告白。実際、あいさつの最後にいつも付け加える「ロックンロール!」も声が小さく、聞き取りにくい状態だった。

 内田は両脇を崔洋一監督とスタッフに支えられ、ツエをついて姿を見せたものの、取材後、レッドカーペットへ移動する際には車椅子に乗った。とはいえ、心にロックは健在のようで「骨折? 大丈夫だよ。車椅子、楽しんでますよ」と豪快に笑い飛ばした。

 内田の近況について、同行のマネジャーによると「今年の夏前、都内の某所で転倒して、右足甲を骨折しました」といい、リハビリのため都内の病院で入院治療を受けていた。その合間に「今度はあばら骨を折って、ひびみたいですけど、マッサージか何かが原因だと。今は骨折は治癒しています」とも明かした。

 退院したのは「数日前」だったが、毎年のライフワークのようになっている同映画祭の欠席は考えなかったという。

 同映画祭は、14年からスタート。「映画もアートもその他もぜんぶ」をテーマに、映画以外にもアート、パフォーマンス、工芸など多様なジャンルの作品を提示している。今年は15日まで、よしもと祇園花月をはじめ、京都市内各所でイベントや試写が行われる。