「桃太郎俳優」の肩書を持つエンターテイナー・神木優(36)が20日、大阪市北区の日刊スポーツ新聞社を訪れ、明日21日に同市のトリイホールで開催する単独公演「MOMOTARO」をPRした。広く知られた童話「桃太郎」を題材に、朗読、即興、落語、歌舞伎など多彩な表現方法を駆使しながら、オムニバスで繰り広げるソロ舞台。「基本的にはお笑い。コメディーです。そんな中に、へ~っと感心する“学び”の要素もあるんです」。

 桃太郎をテーマにしてはいるが、ストーリーをなぞるわけではない。全国に伝わる約4000とも言われる桃太郎の伝承の数々を紹介したり、1つ1つの場面に新解釈を加えてみたり、桃の大きさを検証してみたり、と切り口は豊富だ。「ネタは100個ぐらいあって、それを組み合わせながらやってます」。

 「桃太郎俳優」としての活動は5年目に突入。6月には英語による米国公演も成功させるなど、フィールドを広げている。自ら桃太郎に関する文献などを調べ尽くしているから、知識量も圧倒的。公演に向け「くだらないですけど、桃太郎についてすごく詳しくなりますよ(笑い)。見終わったあと、だれかに話したくなりますから」と自信を見せた。