宝塚歌劇団月組の若手スター暁千星(あかつき・ちせい)が1日、兵庫・宝塚バウホールで、単独初主演ミュージカル「Arkadia-アルカディア-」の初日を迎えた。

 暁は、新人公演学年の6年目ながら、昨年、9年目の若さでトップに就いた珠城(たまき)りょう率いる新生月組の主力へと成長。快活な自身の性格とは正反対になる孤高のダンサー役で、初センターに立った。

 役柄は、ナイトクラブの花形ダンサーへ出世する設定で、暁自身もダンスを武器に頭角を現してきた。単独初主演の緊張感も見せず、華やかでキレがあり、かつ、ダイナミックな自慢のダンス力を発揮していた。

 相手役ヒロインは、暁より1学年下の美園(みその)さくらが務め、暁演じる主人公をクラブへ導く花形ダンサー・ダリア役。そのダリアの幼なじみには、美園と同期の輝生(きお)かなでが、探偵カミーユには、さらにその1学年下で4年目の風間柚乃(かざま・ゆの)が抜てきされ、好演を見せた。

 公演は宝塚バウホールで12日まで。