林家たい平(53)が6日都内で「ゆうもあ大賞」表彰式に出席し、この日死去した海老一染之助さんをしのんだ。同じ落語協会所属だった時期もあり、交流があった。「テレビと古典芸能を融合させてくれた。若い人に(伝統芸能の)太神楽が面白いということを知らせてくれた」と感謝の思いを言葉にした。さらに「(人気フレーズとなった)『おめでとうございます!』は、日本中に行き渡っていた。あれほどの芸人は、なかなかいないけど、また、新しい太神楽の方たちが継承してくれるはず」と話した。

 海老一染之助・染太郎が88年にフジテレビ系「笑っていいとも!」のレギュラーを務めていた時は、人気がありすぎて近づくこともできなかった。染之助さんと交流が始まったのは、02年に染太郎さんが亡くなってからという。「1人でキャリーバッグを引いて、道具を組み立て、楽屋でずっとお稽古をしていた」。楽屋で2人きりになった時に「とにかく明るく、人を喜ばせるのが僕らの仕事だから、どこでも笑顔で」とアドバイスされたという。「真摯(しんし)な姿勢を見せてもらって、僕たちも頑張っていかなくては、と思わされた」と何度も感謝の言葉を口にした。