菅田将暉(24)は、史上最年少で主演男優賞を受賞した壇上で「何と言うんでしょう…。『明らかなオーバーワーク』という言葉が表彰状に書かれてビックリした」と言い、笑った。

 作品賞を受賞した「あゝ、荒野」(岸善幸監督)のほか、「キセキ-あの日のソビト-」(兼重淳監督)、「帝一の國」(永井聡監督)、「火花」(板尾創路監督)が受賞対象作となった。さらにNHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」をはじめ、17年は多数の作品に出演。「疲れた1年。24歳…体は大丈夫。たくさん頭と心と体を使えるだけ使って、主演男優賞という、とても大きな賞をいただいた。今日が仕事納めです。たくさん、仕事をしましたけど、出会った人たちに感謝したい」とこの1年を振り返った。

 司会の露木茂氏から「仕事の切り替えは、どうやったんですか?」と聞かれると「どうやったんですかね? よく分かっていないですが、あまりいいものではない。僕自身というより、作品として、その瞬間、瞬間…役者として準備が足りなかったと思った時もありますし、オーバーワークは控えたい」と苦笑いした。楯のプレゼンターとして登壇した、昨年度の主演男優賞受賞の佐藤浩市から「24歳じゃなかったら、いつ走るんだと、ご自身も覚悟を決めたと思う」とフォローされると、菅田は「はい」と答え、笑った。

 「あゝ、荒野」で自身が演じたボクサーの新次を愛する曽根芳子を演じた、木下あかりが花束プレゼンターとして登壇した。菅田と木下は劇中で、生々しく激しいぬれ場も演じた。木下は菅田について聞かれ「共演する前から、映画やテレビでたくさん見ていて、この人は天才だと思ったんですけど、共演させていただいて『天才』という言葉では片付けてはいけない努力の固まりのような人」と、俳優としての姿勢を絶賛した。