世界的指揮者の小沢征爾氏(82)が、作家の村上春樹氏(68)との交流について語った。

 小沢氏は12日放送のNHK「あさイチ」に生出演。自身の娘でエッセイストの小沢征良と村上氏の夫人が親友だったことから交流が始まったという。11年には村上氏との対談集「小澤征爾さんと、音楽について話をする」(新潮社)が刊行されたが、2人で音楽の話をすると止まらないそうで、小沢氏は「春樹さんは音楽のことを知ってる。あんなに音楽を知ってて好きな人ってめったにいないよね。彼のレコードを集める意欲、ハンパじゃないよ。どっか旅行するとまずレコード屋に行く。日本だけじゃなくて外国でも。すごいね」と、村上氏のジャズやクラシックに関する豊富な知識と情熱を語った。

 しかし単なる“音楽仲間”ではないという。有働由美子アナウンサーが「村上春樹さんと、音楽の話だけじゃなくて、なんでも京都の夜の街に2人でお出になったということで……」と意外な情報を明かした。

 しかし「やっぱりきれいなお姉様をはべらせて?」と聞かれると、小沢氏は「いやいや、そんな洒落たことはやらないの、僕と村上さんは。彼もシャイで、怖い奥さんいますから。僕の奥さんも怖いから、そんなことしませんよ」とユーモアを交えて否定。有働アナは、小沢氏が夫人の話を持ち出したことを「それが今一番、言っちゃいけなかったんじゃないですか?」と心配したが、小沢氏はカメラに向かって「しませんよね? 村上さん」と呼びかけるなど、ちゃめっ気たっぷりにトークを繰り広げた。