演歌歌手辰巳ゆうと(20)が16日、東京・銀座の山野楽器で、デビュー曲「下町純情」(17日発売)の発売記念イベントを行った。

 演歌好きの祖父母の影響で「物心が付いた頃からマイクを握り、カラオケ喫茶でおしめを替えてもらっていた」という。5歳のころに人前で初めて歌唱した曲が「きよしのズンドコ節」。この時に「歌、うまいね~」とほめられたことから、歌唱する喜びにはまったという。

 小4から地元のカラオケ教室に通い、中1の時に長良プロダクション主催の「ティーンズカラオケ大会」で優勝。高1からボイスレッスンを始めてプロ歌手を目指してきた。

 16年4月、大学進学に伴い大阪から上京。昨年2月からは赤羽や錦糸町などで、演歌のストリートライブを約80回積み重ねてきた。「初めてのストリートライブをやったのが赤羽。最も数多くやっている場所も赤羽。最初は不安でしたが、皆さん、優しくしてくれます」。

 赤羽好きがこうじて!? デビューのカップリング曲タイトルも「赤羽ものがたり」になった。

 目標は同じ所属事務所の先輩・氷川きよし(40)。「小さいころからずっと憧れて尊敬しています。氷川先輩の背中を目指して頑張っていきます。皆さんに愛される歌い手になりたい」と目標を語った。

 笑顔が自民党・小泉進次郎筆頭副幹事長(36)に似ている辰巳。小泉氏はコロンビア大学大学院を卒業して英語が堪能だが、辰巳も大学で英語を専攻している。得意の語学を生かし、将来は英語でENKA(演歌)を歌唱しているかもしれない。