16年のM-1グランプリ王者「銀シャリ」が20日、所属の吉本興業が包括連携協定を結ぶ東大阪市の近畿大学で、就職活動決起大会に出席した。

 鰻和弘(うなぎ・かずひろ=34)の父が近大出身だといい、鰻は「コミュニケーション力が減ってると聞いていますが、これが大事です。1人で旅してみたら強くなりますよ」と訴え、学生に1人旅を勧めた。

 橋本直(はしもと・なお=37)も、ロケなどで地方に行き「お風呂入れてもらって、服もらうこともありますからね」と、コミュニケーション力を最大限に鍛えるべきと呼びかけた。

 また、パイロット志望だった鰻は「アホなんでどうしようもなかったんで、あきらめた。あきらめも大事」。橋本も「自分がやりたい、思うても、向いてない、向いてるって人間にはあるから。僕もまさか芸人やってるとは思わなかった」と語った。

 さらに、失敗、経験も大事だと言い、鰻は「原付に6個入り赤福(の箱)を積んで走ってたら、(箱を)開けたら(ぶつかりあって)大きな1個になってた。1回失敗すると、2度とやりませんから」と話していた。

 同大会には来春の就職を目指す3年生を中心に大学院、短大生も含め、大勢が参加した。