結成10年目のお笑いコンビ「馬鹿よ貴方は」の3年ぶり5回目となる単独ライブが28日、東京・渋谷のユーロライブで180人を集めて行われた。ボケの平井“ファラオ”光(33)とツッコミの新道竜巳(40)は、THE MANZAI2014、M-1グランプリ2015で決勝進出した実力派。メガネにヒゲでキリスト似の平井のシュールなボケに、新道がツッコミを入れる漫才、コントの新作を披露した。「テレクラ」と題したネタでは、テレホンクラブで話しながら相方探しをするシュールなコントで大きな拍手を浴びた。

 この日は、平井がネタの合間に「絵画の新しいタイトルを考えよう」と、名画を紹介しては、笑える題名を付けてボケた。印象派を代表する画家ピエール=オーギュスト・ルノワールが友人でもあったクロード・モネを描いた「絵筆を持つクロード・モネ」を「絵筆を持つ空き巣」とするなどシュールな感覚で、次々と紹介した。

 「ダイナシーズ」と題したコーナーで平井は、CDのジャケットのデザインで全てを台無しにしているものを紹介。B’zの1999年のシングル「ギリギリchop」を取り上げて「稲葉(浩志)さんが買い物カゴに乗ってはしゃぎ、松本(孝弘)さんが仏頂面で押すという謎の構図。アニメ『名探偵コナン』のオープニング曲だったんですが、こっちの方が謎でした」と指摘した。

 新道は「女芸人研究所」と題したコーナーで、女子芸能人のルックスとネタがどのように比例していくかを検証。昨年12月に決勝が行われた女芸人No.1決定戦 THE Wの1回戦で敗退した、台湾出身のAKB48のメンバー馬嘉伶(21)を取り上げて、準優勝した「牧野ステテコよりうけていた」と激賞した。

 そして、女ピン芸人、ゆーびーむ☆(29)と組んで漫才を披露して、この日一番の大きな笑いを取った。相方の平井は「今日がきっかけで、ゆーびーむ☆だけ売れたら嫌だな」と苦笑いした。