所属するオフィス北野から独立、4月から個人事務所で活動するビートたけし(71)が17日夜、レギュラーのTBS系情報番組「新・情報7daysニュースキャスター」(土曜午後10時)に生出演し、初めてこの件をテレビで語った。

 冒頭、床に座ってうなだれるポーズで登場。立ち上がると「オフィス北野って俺の事務所だよ? 俺の事務所を俺がやめて誰に文句を言われるってんだ」とたけし節で独立を告白。ともにMCを務める安住紳一郎アナ(44)を「うちに来ない? TBSの3倍払うから」と“生スカウト”して動揺させ、「徳光(和夫)さんも誘ってる」とも話し笑いを誘った。

 4月以降は「何も変わってない。仕事を減らすわけじゃないし増やすわけでもない」とし同番組続投も明言。北野武監督としての、映画活動の今後を聞かれると「監督から切り替えてAV男優になろう」と笑いを交えけむに巻いた。一方で「インドの『ボリウッド』で映画撮ろうと思って」と、米ハリウッドをもじって称されるインド最大の映画拠点ムンバイ(ボンベイ)での撮影計画もこぼした。

 4月から、自分が社長の個人事務所「T.Nゴン」で活動するが「今、タレント1人しかいない」。弟子のたけし軍団はオフィス北野に残る意向で、たけしは「あいつらにはお金何億もあげたんだよ。俺(オフィス北野から)退職金もらってない。3億(円)はもらえた」とぶっちゃけ告白も。事務所名は、Tはたけしから、Nは何らかの小説主人公から、ゴンは愛犬の名からとったと説明した。

 たけしは88年、森昌行社長(65)とオフィス北野を設立。15年秋にビジネスパートナーとされる女性とT.Nゴンを立ち上げた。オフィス北野にはガダルカナル・タカら軍団メンバーのほか相方ビートきよし、俳優寺島進らが所属。スポーツキャスター松尾雄治氏は退社の意向を示している。