是枝裕和監督の最新作「万引き家族」(6月8日公開)が、5月8日から開催される第71回カンヌ映画祭コンペティション部門に出品されることが決まった。

 是枝監督は同映画祭の常連で、これまで「誰も知らない」「そして父になる」「海街Diary」などで計6度(コンペティション部門では4度)参加している。

 「万引き家族」は、犯罪でしか繋がることができなかった家族を描いた最新作。人と人との関係が希薄な今の時代において、真の絆とは何かを問いかける内容になっている。主演はリリー・フランキー、共演は安藤サクラ、松岡茉優、樹木希林ら。

 是枝裕和監督 こんな小さな作品に目を留めて頂いて感謝しています。素直にうれしいです。5度目のコンペということで『賞レース』とか『意気込み』とはちょっと違う感慨もあって、本来の祭の目的である、映画という豊かな文化に触れて、今後の自分の映画作りの課題を見つけるような、ゆったりとした時間にしたいなあと思っています。

 リリー・フランキー 普遍的な家族の問題と、今世界で同時期に起きている家族にまつわる社会問題。絆、金、善悪、生と性。是枝さんの切り取った、見過ごしてしまいそうで、決して見逃してはいけない日常の表裏がカンヌ映画祭に評価されたことを、心からうれしく思い、また誇りに思います。是枝監督おめでとうございます。この、埃まみれの物語が、華やかなカーペットを歩くことに希望を感じました。

 安藤サクラ 憧れのカンヌ国際映画祭!しかもコンペティション部門!すごい!おめでとうございます!東京の谷底で黒い粒子にまみれてたあの汚ったない家族がカンヌで赤じゅうたんとは!かっこいいなぁ。監督、おめでとうございます!「万引き家族」の行方が楽しみです。