先月5日に肺がんのため82歳で亡くなった日本を代表するアニメーション映画監督、高畑勲さんお別れの会が15日、故人が愛した東京・三鷹の森ジブリ美術館で営まれた。

<関係者のコメント>

 ▼久石譲氏 「風の谷のナウシカ」では当時無名だった僕を起用してくれた。今日の僕があるのは高畑さんのおかげ。一緒に仕事ができたことを誇りに思います。

 ▼ジブリの作品に多数出演した竹下景子 ニコニコ優しく笑っていて、何をうかがってもすぐに答えが返ってくる方。私のファンだったそうで「サインください」と言われました。そのとき、溶けそうなうれしそうな顔をしてくださって、私もうれしかったです。

 ▼親交のあった落語家柳家小三治 (3月の落語会が高畑さん生前最後の外出となった)あのときもつらそうだった。客席で体を起こせなかったが、そんな思いまでして来ていただいた。いつもは別室でお茶をするけれど、「今日は体調がよくないので」とのことだった。こんなことになるとは思わなかった。

 ▼「ホーホケキョ となりの山田くん」で声優を務めた益岡徹 ファンタジーとリアリティーを両立する監督。声を当てるだけなのに「動きを1回撮らせてくれ」と言われたことを覚えています。

 ▼「平成狸合戦ぽんぽこ」で声優を務めた野々村真 あらためて、こんなにすごい監督の作品に出させてもらったのだと実感した。アニメーションには妥協を許さない方だけど、我々俳優陣にはリラックスさせてくれた。